私の好きなモノを紹介するシリーズとして
”愛でているアイテム”をシリーズ化して始めてみます。
今までブログの執筆に対してモチベーションが上がらなかったのは、本当に好きじゃないことをしていたからなのかなと思い、好きなモノを語るのならできそうと思い、やってみることになりました。
モノが好きで、大切にしている私がどのようにしてモノを選んできたか、つらつらと綴っていきます。
よろしくお願いします。
”愛でているアイテム”は私がこよなく愛してやまない持ち物、
永く使いたい持ち物を紹介していくシリーズ。
記念すべき初回はこちら、
LEVI’S 507XX(2nd) DENIM JACKT
を紹介させていただきます。
お気に入りアイテム一覧でも、紹介させていただいていますが、
とっても大好きな洋服を今回は、紹介させてください。
↓お気に入りアイテム一覧で紹介させていただいています。
リーバイスとは、
リーバイスは、デニムが主戦のアパレルメーカーです。

大学生になり、ファッションがとても楽しくなり、行きつけの古着屋さんができました。
そこで、洋服のディテールや歴史、ブランド、素材について知るようになっていました。
今思うと、あんまり勉強している意識はなかったですが、好きなことを自然に勉強していました。
勉強していく中で私は、
リーバイスというブランドは歴史が長く、vintage業界では評価が高く、希少価値が高いモノが多い。
ということを知りました。
リーバイ・ストラウス&Co.はどんな会社?
1853年にリーバイストラウスによってアメリカ・サンフランシスコで創業されたブランドです
元々は商人として創業した会社で、生地を販売したりしていました。
その販売していた生地を使い、作業着を作っていたのがはじめとされています。
詳しくは、こちらから
誰もが知っている有名なモデルは、501のデニムパンツが有名ですね。
現在も続くデニムブランドとして地位を確立しています。
LEVI’S 507XX DENIM JACKT とは?
リーバイスのヴィンテージデニムジャケットは、大きく分かれて4つのカテゴリーに分けられています。
- 506XX(1st) (1890-1953)
- 507XX(2nd) (1953-1961)
- 557XX・557(3rd)(1961-1966)
- 70505(4th)(1966-)
さらにここから細分化されて、ブランケット付きや丈が長いモデル、戦時中のモデル、廉価版モデル等が存在しており、コレクターの方には困らせるくらいの多くのモデルが存在しています。
モデルの多さや歴史の深さが魅力的だったりします。
作られていた時期は、ジャケットのディティールで判別可能です。
しかし、材料が残っている限りモデルチェンジ後も作っていたことがわかっており、
モデルチェンジしても前モデルを作っていたという今ではあまり考えられにく業務体系があったと思われますね。

そんな歴史の中の、1953年から1961年に作られたジャケットが
507XX 通称2nd です。
507XXというジャケットは、
サイズ44以上はサイドにサイズ調整のためのハギがつけられていたり、丈が長いものが存在していたり特殊なジャケットが存在することがわかっています。
さらに、
507XXは、素材が残っていた関係か、557XXと言われるジャケットと併用して作られていたらしいです。
私は、なぜ507XXを選んだか?
じゃあなぜ、この”507XX”というデニムジャケットを選んだか、
購入したのは、20歳になり迎えた6月。
当時、20歳という節目で好きな洋服の中で長く大切に使えるvintageアイテムが欲しいと思った時に、よく通っていた古着屋のオーナーが取り寄せてくれたのが、
この、”LEVI’S 507XX(2nd)”でした。
オーナーのこだわりで、その人に合った洋服や靴をバイヤーから取り寄せたいという思いがあり、その時取り寄せる洋服の中で、似合う1番良いものを選んでくれました。
他にも、AldenやLEVI’S 501XX等の高額な洋服・アイテムの可能性もありましたが、
最終的には、このジャケットに決めました。
理由は、
・直感
・古着屋のオーナーが私にはこれがいいと選んでくれたこと
・希少性高めの507XXだったこと
という3つの理由でした。
直感
このジャケットを見たときに、
深いデニムの色、ボタンの錆、ダメージや着用の自然な色落ち
見た瞬間の雰囲気がかっこよく、完全に一目惚れでした。

古着屋のオーナーの言葉
このジャケットを仕入れてきた古着屋のオーナーからは、

20歳という節目で購入するには最高のジャケットだぞ

ワクワク(心がおどる)
心が躍ったのが今でも思い出せます。
さらに、このジャケットは少し特別な仕様になっており、2度と同じものを仕入れるのは難しいかもしれないとのお話もありました。
今思い返すと、オーナーは商売もありますから売るための手段だったのではないかなと思うところもあります。
ただ、古着は一期一会。2度と同じものには出会えない1点ものであるということ。
特別感や自分の為に用意してくれたという思いが嬉しく、
オーナーの言葉が、心に響きました。
希少性が高めの507XXであったこと
507XXは、1953年から1961年頃まで製造されていたと思われます。
私が購入したこの507XXは、
1953年から1954年の間に作られたモデルであると思われます。
このジャケットのディティールの1つとして、赤タブと言われる、胸のポケットに付いた赤いリーバイスタブが片面にしか縫われていないです。
この片面タブは1954年まで付けられ、その後は両面にリーバイスの刺繍が施されていたそうです。
もちろん、移行期もあり、材料を使い切るまで507XXの材料は使用されていたと思いますが、大体これくらいの年数で製造されていたことがわかっています。
そんな、70年前のたった2年しか作られていないという魅力に引き寄せられ、選びました。

経年変化という楽しみ方
経年変化とは、”時間の経過とともに、モノが変化していくこと”です。
私は、所有物を簡単に買い替えれるモノを選ぶ時もありますが、
基本は、経年変化を楽しめるモノを選びます。
- 革小物
- 厚手のコットン生地、生成り生地
- 木製
- デニム素材
経年変化していくものでそれを楽しむことが可能です。
ただ、使い捨て商品だとどうしても長く使う=劣化になるものが多い印象です。
私が今回紹介させていただいた、”LEVI’S 507XX”は70年以上の月日を経て、
酸化、使用によるダメージ、色落ち等々を経て今の形になりました。
”長く使う=変化を楽しむ”を大切にしています。
そんな、経年変化がとっても素敵で毎回、うっとり惚れなおしてしまいます。

ミニマリズムの実践する中で服選びをする基準
私は、vintageファッションという沼に長い間はまっています。
完全に沼にハマってしまったというやつですね。
ミニマリズムを実践し、持ち物の見直しをして、今所有している洋服は減りましたが、
今でも服選びの基準は、ビンテージファッションを元に選んいます。
ファッションに目覚めた大学生から、現在までの10年以上好きで購入したり、調べたり、動画を見たりしています。
その中で私は、
557XX・557(3rd)と、70505(4th)とリーバイス以外のデニムジャケットも所有していました。
ただ、ミニマリズムを実践する中で、
デニムジャケットは1着と決めて、この 507XXを残しました。
私がミニマリズムを実践し始める前は、服を着たり、見たり、育てる楽しさではなく、
買うことが楽しいと思っていました。
買った自分に満足をしてしまっていたんです。
ですが、ミニマリズムに出会い、
少ない大好きな服で毎日を楽しむことがとても幸せで楽しいものだと気づきました。
507XXは私の20代の人生に大きなかけがえのない経験と
心の満足度を満たしてくれているものであり、
コレクションとしてクローゼットにしまっておくのではなく、着て、見て楽しむものだと教えてくれるきっかけになりました。
余談ですが、
長く着るためにリペアもしています。
襟に破れや、フロントにダメージがありました。着て行くたびにダメージは広がりますし、
洋服自体劣化してしまいます。
なので、ビンテージデニムのリペアの技術がとても高いお店に依頼をして直していただきました。
老舗のため、時間とお金がかかりますが、仕上がりがとても綺麗で塞いだところがまた破れるなんてことはほとんどないと思います。
直して着ることで愛着も湧き、長くていねいに着ていきたいと思う洋服になりました。

↑現行の同じジャケットは購入できるし、また1から育てるのは楽しいかもしれません。
終わりに、
そんな私のシリーズ“愛でているアイテム”を語る。
いかがでしたか?
少しマニアックな内容になっていますが、
自分のこだわりや、好きを再確認し、物の価値についてサイド確認する場所になればいいなと思っています。
次回は、何について語ろうか悩みますが、これがかなり楽しいですね。
デニム・ジーンズを販売するメーカーくらいでしかイメージないですよね?
高校生まではライトオンとかで購入できる少し高い手の出せないデニムブランドだと思っていました。